

5歳の娘、「りん」は高校生の「お兄ちゃん」と「パパ」「ママ」の4人家族。
今日はりんが朝から楽しみにしていた、クリスマスイブ。
最初の楽しみは、ママと一緒にクリスマスケーキを作ること。
幼稚園の就業式が終わってうちに帰ると早速ママとケーキ作り。
ママはいちごを切ってくれました。
りんは、クリームを塗って、いちごをはさんで、のせて・・・
何とかクリスマスケーキの出来上がり。
りんが、次に楽しみにしていた夜のホームパーティーの時間がやってきました。
ママの手作りのチキンやサラダやたくさんの料理。
子供はシャンメリー、ママやパパはワインも飲んで楽しい時間を過ごしました。
既にみんなお腹がいっぱい!
でも、りんのつくった手作りケーキは見逃せません。
ケーキのろうそくに火を灯して「メリークリスマス!」
みんなで「意外と?」おいしいねとぱくつきました。
でも、最後の一切れがみんなお腹がいっぱいで誰も食べられません。
ママが、「じゃあ冷蔵庫に直して明日誰かが食べたらいいよ」
するとりんが「サンタさんが来た時に、食べていかないかなぁ」
パパは、「サンタさんは忙しいから無理だよ」
そのうち、りんは手紙を書きだしました。
「さんたさん りんのてずくりけーきたべてね りんより」
その手紙と一緒にツリーのそばに、一切れのクリスマスケーキも置いたのです。
そうしてりんは眠りにつきました。
しばらくして、日頃は照れ臭いのか、あまりりんとはしゃべらないお兄ちゃんが、
お腹いっぱいなのをおして、その一切れのケーキを食べきってあいたお皿をもとのツリーのそばに戻しました。
それをみたママは、りんの手紙の端っこに書きました。
「Thank you!! Santa」
もちろんクリスマスプレゼントも一緒に添えました。
それらをほろ酔い気分で見ていたパパは最高に暖かい幸せな気分になりました。
~これが実話かどうかは皆さんの想像にお任せします。もうイブは終わりましたが、
どうか皆さんそれぞれがよいクリスマスを過ごせますように~
(藤本)